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比較·2026年9月30日·読了9分

OpenRouter の代替サービス【2026年版】— 安い・マルチモーダル・自前キー・OSS を目的別に比較

OpenRouter から乗り換える理由は、単価、画像・動画・音楽、自前キーの管理、支払い手段の 4 つ。理由ごとに合う代替と、OpenRouter のままでいいケースを、同じ仕事の費用の表と一緒に示します。

OpenRouter の代替を探す理由は、だいたい次の 4 つです。モデルの単価を下げたい(OpenRouter は提供元の定価をそのまま通し、カードでクレジットを買うたびに 5.5%、最低 $0.80 の手数料がかかる)、画像・動画・音楽まで 1 つのキーで使いたい、自分のプロバイダーキーを自前の管理層で束ねたい、OpenRouter が挙げていない決済手段で払いたい。この記事は理由ごとに合う選択肢を示し、「OpenRouter のままでいい」ケースも書きます。

結論から言うと、Claude を安く使いたいなら Kunavo は Claude の全モデルを Anthropic の定価より 30% 安く出しています(Claude Sonnet 5 は 100 万トークンあたり入力 $1.40 / 出力 $7.00、定価は $2.00 / $10.00)。セルフホストのオープンソースなら LiteLLM、自前キーのルーティングと可観測性なら Portkey か Helicone、オープンウェイトの大量実行なら Together AI が候補です。

先に立場を明かします。Kunavo は私たちの製品で、最初に載せています。Kunavo についての主張は数字付きで Kunavo と OpenRouter の比較にまとめ、ほかのツールにもそれぞれ本気で勧める理由を書いています。

目的別の早見表

代替サービス種類選ぶ理由
Kunavo推論ゲートウェイ(利用権の再販)Claude が定価より安い+画像・動画・音楽も 1 キーで
LiteLLMセルフホストのプロキシ(自前キー)自分で運用するオープンソースの管理層
Portkeyホスト型ゲートウェイ(自前キー)ルーティング、ガードレール、可観測性
Helicone可観測性レイヤー(自前キー)ログ、コストの追跡、評価
Together AIオープンウェイトのホスティングLlama 系のモデルを専用インフラで
AIMLAPIアグリゲーターメディア系とテキストのモデルの幅
Cloudflare AI Gatewayエッジのプロキシ(自前キー)キャッシュ、レート制限、分析

見分けるポイントは 1 つです。推論ゲートウェイ(OpenRouter、Kunavo、AIMLAPI)はモデルの利用権を 1 つの残高で再販し、自前キー型のツール(LiteLLM、Portkey、Helicone、Cloudflare)はすでに持っているプロバイダーのアカウントに管理機能を足します。両者は組み合わせられるので、両方を使うチームも珍しくありません。仕組みは LLM ゲートウェイの解説(英語)で詳しく説明しています。

同じ仕事でいくら違うか

Claude で入力 1,000 万トークン・出力 100 万トークン(キャッシュなし)を処理した場合の費用です。OpenRouter の列は、定価そのままの単価に、カードでクレジットを買うときの 5.5% の手数料を足しています。

モデルAnthropic の定価OpenRouter(カードでチャージ)Kunavo
Claude Sonnet 5$30.00$31.65$21.00
Claude Fable 5$150.00$158.25$105.00

キャッシュ読み込みやバッチを使うと、どちらの数字も変わります。Kunavo の単価はカタログからビルドのたびに計算しており、OpenRouter の単価は 2026年9月30日に同社のモデル一覧で確認した定価です。

1. Kunavo — Claude が定価より安く、マルチモーダルも 1 キーで

Kunavo はチャットの部分で OpenRouter と重なります。Claude と GPT を 1 つの OpenAI 互換エンドポイントで呼べるうえで、違いは 3 つです。価格:Claude は Anthropic の定価より 30% 安く、Claude Sonnet 5 は $1.40 / $7.00(定価 $2.00 / $10.00)。チャージに手数料はかかりません。モダリティ:画像(Nano Banana、GPT-Image-2)、動画(Veo 3)、音楽(Suno。OpenRouter のモデル一覧にはない)が同じキーの正式なエンドポイントです。支払い:Stripe のチェックアウトで、JCB を含むカード、Apple Pay、Link などに対応。$10 からの従量課金で、サブスクはなく、残高は失効しません。

トレードオフはカタログの幅です。Kunavo は定価より安く出せる最前線のモデルに絞っていて、ロングテールのモデルは置いていません。無料モデルもなく、共有の上流キャパシティで動いており、契約上の SLA はありません。運用は米国東部の単一リージョンです。自分の使い方で試算するなら LLM コスト計算機、項目ごとの比較は Kunavo と OpenRouter へ。

2. LiteLLM — オープンソースをセルフホスト

LiteLLM は自分で動かす Python 製のプロキシです。手元のプロバイダーキーの前に OpenAI 互換のエンドポイントを 1 つ置き、モデルのルーティング、キーごとの予算、ログを受け持ちます。「オープンソースの OpenRouter 代替」の定番ですが、何も再販しない点に注意が必要です。プロバイダーとは自分で契約して直接払い、プロキシの運用も自分で行います。コンプライアンスや調達の都合で自社契約が必要なときに向いています。詳細は Kunavo と LiteLLM。

3. Portkey — ホスト型の自前キー管理

Portkey は自前のプロバイダーキーの上に載るホスト型のゲートウェイです。条件付きルーティング、フォールバック、リトライ、ガードレール、リクエスト分析を、インフラを運用せずに使えます。プロバイダーへの支払いは直接のまま、Portkey にはプラットフォームの料金を払います。社内の多数のアプリを 1 つのポリシー層にそろえたいチーム向けです。詳細は Kunavo と Portkey。

4. Helicone — 可観測性から入る

Helicone はログの側から同じ領域に入ります。プロキシとして差し込むか非同期 SDK で送り、既存のプロバイダー通信にリクエストごとのトレース、コストの按分、キャッシュ、評価を付けます。「LLM の支出が何に使われているか分からない」が悩みならここからです。詳細は Kunavo と Helicone。

5. Together AI — オープンウェイトを大規模に

Together は Llama 系のチャット、埋め込み、画像など、オープンウェイトのモデルを自社のサーバーレス/専用インフラでホストします。ルーターというより、オープンモデルを速く動かす場所です。フロンティアの API ではなくオープンウェイトを軸にするなら有力です。詳細は Kunavo と Together AI。

6. AIMLAPI — メディア寄りのアグリゲーター

AIMLAPI はテキストとメディアの幅広いモデルを 1 つの API にまとめており、モデルの幅と画像・動画の対応範囲で OpenRouter と重なります。料金体系と支払い条件を、自分の使い方に当てはめて比べてください。詳細は Kunavo と AIMLAPI。

7. Cloudflare AI Gateway — エッジのプロキシ

Cloudflare の AI Gateway は、手持ちのプロバイダーキーの前、エッジに置くプロキシです。レスポンスのキャッシュ、レート制限、リトライ、分析を提供し、推論は再販しません。純粋な管理層なので、OpenRouter でも Kunavo でも、どの推論元とも組み合わせられます。詳細は Kunavo と Cloudflare AI Gateway。

日本から払う場合:手数料・決済手段・請求書

OpenRouter の FAQ が挙げる支払い手段は、主要なクレジットカード、AliPay、USDC による暗号資産です(2026年9月30日時点。PayPal は「対応予定」)。カードでクレジットを買うたびに 5.5%(最低 $0.80)、USDC は 5% の手数料がかかります。

Kunavo は Stripe のチェックアウトで、カード(Visa、Mastercard、Amex、JCB)、Apple Pay、Link に対応し、チャージに手数料はかかりません。どちらもドル建てなので、カード会社の為替レートと海外事務手数料がかかる場合があります。事業者の方への注意として、Kunavo の標準のチェックアウトでは登録番号付きの適格請求書(インボイス)は発行されません。

Claude の支払い方法の全体像は Claude の支払い方法、モデルごとの単価は Claude API の料金、OpenRouter そのものの仕組みは OpenRouter とは にまとめています。

OpenRouter のままでいいケース

  • モデルのロングテールが必要。80 以上のプロバイダーの数百モデル(同社の料金ページ、2026年9月30日時点)は、ここに挙げたどの代替も完全には再現できません。
  • 無料モデルを使いたい。:free 付きのモデルと openrouter/free ルーターは 1 日 50 リクエストまで、$10 以上のクレジットを買った後は 1 日 1,000 リクエストまでです(同社 FAQ)。Kunavo に無料モデルはありません。
  • 待てるバッチ処理。OpenRouter のモデル一覧には Claude の :batch 版が定価の半額で載っています(2026年9月30日確認)。急がない大量処理なら、リアルタイム呼び出しの値引きよりこちらが安く、Kunavo にはバッチ用のエンドポイントがありません。
  • 自前のプロバイダーキーを持ち込みたい。従量課金プランの BYOK は、定価換算で月 $25,000 までは手数料なし、超えた分は 5% です(同じ FAQ)。
  • USDC で払いたい。OpenRouter は USDC を 5% の手数料で受け付けます。Kunavo はカードと各国の決済手段だけです。

乗り換えは 2 行

ここに挙げた代替はどれも OpenAI の通信プロトコルに対応しているので、移行は base_url とキーの差し替えで済みます。変わるのはモデル ID だけで、OpenRouter の提供元付きの ID(anthropic/claude-sonnet-5)が、提供元なしの ID(claude-sonnet-5)になります。

switch.py
import os
from openai import OpenAI

# OpenRouter・Kunavo・LiteLLM は同じ OpenAI 互換プロトコル
client = OpenAI(
    api_key=os.environ["KUNAVO_API_KEY"],   # 旧: OPENROUTER_API_KEY
    base_url="https://api.kunavo.com/v1",    # 旧: https://openrouter.ai/api/v1
)

resp = client.chat.completions.create(
    model="claude-sonnet-5",   # 旧: anthropic/claude-sonnet-5
    messages=[{"role": "user", "content": "Hello"}],
)
print(resp.choices[0].message.content)

ゲートウェイに任せるべきこと(ルーティング、フェイルオーバー、キャッシュ、支出の上限)は OpenAI 互換 API のガイド(英語)にまとめています。

よくある質問

OpenRouter の代替でいちばん良いのは?

乗り換える理由で決まります。Claude などのフロンティアモデルを定価より安く、画像・動画・音楽も同じキーで使いたいなら Kunavo(OpenAI 互換で、Claude は Anthropic の定価より 30% 安い)。自前のプロバイダーキーの前にセルフホストのオープンソース・プロキシを置くなら LiteLLM。ルーティングと可観測性を備えたホスト型の自前キー管理なら Portkey か Helicone。オープンウェイトのモデルを大量に動かすなら Together AI です。

OpenRouter より安い代替はある?

あります。OpenRouter は提供元の定価を上乗せなしで通し、カードでクレジットを買うと 5.5%、最低 $0.80 の手数料がかかります(同社 FAQ、2026年9月30日時点)。Kunavo は Claude を Anthropic の定価より 30% 安く出しており、Claude Sonnet 5 は 100 万トークンあたり入力 $1.40 / 出力 $7.00(定価は $2.00 / $10.00)です。入力 1,000 万・出力 100 万トークンなら、OpenRouter のカード払いで $31.65、Kunavo で $21.00 になります。

オープンソースの OpenRouter 代替は?

LiteLLM です。自分のプロバイダーキーの前に置くセルフホストの OpenAI 互換プロキシで、推論の再販はしないため、プロバイダーとの契約と支払いは自分で持ちます。

日本のクレジットカードや JCB で払える?

OpenRouter の FAQ が挙げる支払い手段は主要なクレジットカード、AliPay、USDC です(2026年9月30日時点)。Kunavo は Stripe のチェックアウトで、JCB を含むカード(Visa、Mastercard、Amex、JCB)、Apple Pay、Link に対応し、$10 から前払いでチャージできます。どちらもドル建てなので、カード会社の為替レートと海外事務手数料がかかる場合があります。Kunavo の標準のチェックアウトでは適格請求書(インボイス)は発行されません。

OpenRouter のままでいいのはどんなとき?

モデルの幅(80 以上のプロバイダーの数百モデル)を最優先するとき、無料モデルを使うとき、急がない処理を Claude の :batch 版(定価の半額)で回すとき、自前のプロバイダーキーを持ち込むとき、USDC で払いたいときです。定価より安い単価、Suno を同じキーで使うこと、自前運用の管理層のどれかが必要なら、代替のほうが合います。