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比較·2026年9月5日·最終更新 2026年9月11日·読了8分

Codex と Claude Code の比較 — 性能ではなく課金と接続の形で選ぶ

できることの範囲は近づきました。乗り換えを決めるとき実際に効いてくるのは、課金の形と、どのエンドポイントに向けられるかです。

Codex と Claude Code の比較記事は多く、そのほとんどが機能と体感の比較です。 このページは課金と接続の形だけを比べます。 理由は単純で、すでにどちらかに課金している人が乗り換えを決めるとき、 実際に効いてくるのはそこだからです。性能の順位付けはしません — 後述のとおり、その判定は自分のリポジトリで 30 分あれば出ます。

まず、同じところ

どちらもターミナルで動き、リポジトリのファイルを読み書きし、テストを走らせ、 コミットまで行います。どちらも「サブスクの利用枠」か「API キーの従量課金」という二重の 課金構造を持ち、その 2 つは合算されません。できることの範囲は世代を追うごとに 近づいていて、機能の一覧で優劣が決まる段階はすでに過ぎています。

違い 1:向き先の変え方(ここが実務で一番効く)

~/.zshrc
# Claude Code — Anthropic 形状の環境変数で向き先を変える
export ANTHROPIC_BASE_URL=https://api.kunavo.com
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN=sk-kn-...
claude

# Codex CLI — OpenAI 形状。ただし受け付けるのは Responses API だけ
export OPENAI_BASE_URL=https://api.kunavo.com/v1
export OPENAI_API_KEY=sk-kn-...
codex

Claude Code は ANTHROPIC_BASE_URL ANTHROPIC_AUTH_TOKEN の 2 行で向き先が変わります。 Codex CLI も同様に見えますが、制約が 1 つあります — カスタムプロバイダとして受け付けるのは POST /v1/responses (Responses API) だけで、chat completions しか実装していないエンドポイントでは動きません。

乗り換え先や併用先を選ぶとき、価格表より先に確認すべきはこの 1 点です。 設定手順は Codex CLI の API キー設定 Claude Code の API キー設定 にそれぞれあります。

違い 2:トークン単価

料率はカタログから読み込んでいます。1M トークンあたり:

モデル入力 / 出力
Claude Sonnet 4.6(Claude Code の標準)$1.20 / $6.00
GPT-5.3 Codex(Codex の標準)$0.70 / $5.60

ただし単価は請求額の半分の話でしかありません。実際の額を 決めるのは 1 ステップで送るコンテキスト量で、これはツールの設計と あなたのリポジトリの大きさで変わります。両方で同じ作業を 1 回ずつ回し、 レスポンスの usage を比べてください — 30 分で、どの比較記事より自分の用途に合った答えが出ます。

それぞれの従量課金の実額と損益分岐点は Codex の料金 Claude Code 料金 に分けて計算しています。

違い 3:利用枠に当たったときの逃げ道

どちらもサブスクの枠はローリングウィンドウで、上位プランに 変えてもその瞬間には開きません。枠は別々に数えられるので、片方が閉じたらもう片方へ移るという併用が現実的な回避策になります。 1 つのキーで両方を賄うこともできます — 同じエンドポイントに、 Anthropic 形状と Responses 形状という別のプロトコルで話すだけです。

Claude 側のウィンドウの仕組みと当たったときの選択肢は Claude Pro の制限 にまとめています。

性能については順位をつけません

公開ベンチマークはタスクの選び方で結果が動き、モデルの更新頻度に対して 数字の寿命が短すぎます。ここで順位を書いても、読まれる頃には 別の世代の話になっている可能性が高い。

代わりに確実な手順を書きます。自分のリポジトリから、少し面倒な課題を 1 つ選ぶ(既存のテストを壊さずに 1 機能足す、など)。両方に同じ指示で 投げ、①通ったか ②消費トークン ③手戻りの回数、の 3 点だけ記録する。これで自分の用途での順位が出ます。英語版の詳しい比較は Claude Code vs Codex にあります。

よくある質問

Codex と Claude Code の一番大きな違いは何ですか?

どちらもターミナルでリポジトリを操作するエージェントで、できることの範囲は近づいています。実務上いちばん効いてくる違いは課金と接続の形です。Claude Code は ANTHROPIC_BASE_URL で向き先を変えられ、Codex CLI はカスタムプロバイダとして Responses API しか受け付けません。サブスクの利用枠と従量課金という二重構造はどちらにもありますが、枠の数え方が別々なので合算はされません。

どちらが安いですか?

固定の答えはなく、使い方で決まります。トークン単価で比べると Kunavo 経由で Claude Sonnet 4.6 が 1M トークンあたり $1.20 / $6.00、GPT-5.3 Codex が $0.70 / $5.60 です。ただし実際の請求額を決めるのは単価よりも 1 ステップで送るコンテキスト量なので、同じ作業を両方で 1 回ずつ回して usage の実測値を比べるのが唯一確実な方法です。

両方を併用できますか?

できますし、実際そうしている人は多いです。片方の利用枠が閉じたときにもう片方へ移る、という使い方が現実的で、両者の枠は別々に数えられるため互いに影響しません。1 つの API キーで両方を賄うこともできます — Claude Code は Anthropic 形状、Codex は Responses 形状で、同じエンドポイントに対して別のプロトコルで話すだけです。

Codex CLI を他社のエンドポイントに向けられますか?

Responses API(POST /v1/responses)を提供しているエンドポイントであれば可能です。ここが実務上の落とし穴で、chat completions だけを実装したゲートウェイでは Codex CLI は動きません。乗り換え先を検討するときは、価格表より先に対応プロトコルを確認してください。Claude Code 側にこの制約はなく、Anthropic 互換の /v1/messages があれば動きます。

性能はどちらが上ですか?

このページでは順位をつけません。公開されているベンチマークはタスクの選び方で結果が変わり、モデルの更新頻度に対して数字の寿命が短すぎるためです。判断材料として確かなのは、自分のリポジトリで同じ課題を両方に投げて、通ったかどうかと消費トークンを見ることです。所要時間は数十分で、どのベンチマークより自分の用途に合った答えが出ます。

乗り換えるとき設定はどれくらい変わりますか?

環境変数 2 つずつで、どちらも数分です。プロジェクト側の規約ファイルは互換ではないため、Claude Code の CLAUDE.md に相当する指示は移行先の形式で書き直す必要があります。逆に言えば、移行コストのほとんどはこの規約ファイルの書き直しで、CLI の設定そのものではありません。