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料金·2026年9月5日·最終更新 2026年9月11日·読了8分

Codex の料金 — プラン表にない「トークン従量課金でいくらか」

Codex の支払い方は「ChatGPT のプランに含める」か「API キーで従量課金」の 2 通りで、料金の話がこじれる原因はこの 2 つの混同です。後者の実額と、どちらが安いかの割り算をまとめました。

Codex の料金を調べると、ほとんどのページがプランの比較表に行き着きます。 しかし実際に必要になる数字は、多くの場合そこにありません。 料金体系は 2 つあり、プラン表はそのうち片方だけを説明しているからです。 このページはもう片方 — トークン従量課金でいくらか — を実額で示し、どちらが安いかを割り算 1 回で決められるようにします。

整理すると、Codex の支払い方は次の 2 通りです。

支払い方課金の単位上限
ChatGPT のプランに含める月額固定利用枠あり(枠が尽きると止まる)
API キー(従量課金)入出力トークン月額なし・上限なし

この 2 つは合算されません。プランを契約したままキーで動かすこともできますし、 逆も可能です。

従量課金の単価と、1 ステップの実額

料率はカタログから直接読み込んでいます(手入力ではないので、値上げ・値下げが あればこの文もそのまま動きます)。GPT-5.3 Codex は 1M トークンあたり $0.70 / $5.60です。

単価だけでは実感が湧かないので、作業 1 回に換算します。エージェンティックステップ 1 回を入力 25,000 トークン・出力 1,200 トークンとすると(コードを読ませて 1 か所直させる規模)、1 ステップは約 $0.0242$1 で約 41 ステップ 分です。20 ステップ程度で終わる作業なら 1 タスク約 $0.484 になります。

# 実際にいくらか確かめる最小のリクエスト。
# usage に返るトークン数 × 単価が、そのまま請求額になる。
curl -sS https://api.kunavo.com/v1/responses \
  -H "Authorization: Bearer sk-kn-..." \
  -H "content-type: application/json" \
  -d '{"model":"gpt-5-3-codex",
       "input":"このリポジトリのテストを一覧にして"}'

レスポンスの usage に実際のトークン数が返るので、自分の使い方での 1 タスク単価はこれで確定できます。推測ではなく実測してください。

プランと従量課金の分岐点 — 割り算 1 回

よく議論になりますが、答えは好みではなく計算です。

月額 ÷ 1 タスクあたりの単価 = 分岐点となるタスク数。 1 タスク約 $0.484 なら、月額 $20 のプランの分岐点は月 41 タスク前後です。これより少なければ従量課金が安く、 多ければプランが安い。プラン表を何度見比べても、この 1 行の計算の代わりにはなりません。

なお、プランの月額と利用枠は改定が入る前提の数字です。このページで プラン価格を転記していないのはそのためで、金額は Codex pricing の英語版と同じ方針 — 動く数字は書かず、割り算の形だけを渡します。

枠を使い切った日に、今日中に終わらせる

プラン利用時に一番よく起きる問題がこれです。上位プランに変更しても その瞬間に枠は開きません。実務的な回避策は、その作業だけキーに切り替えることです。

~/.zshrc
# Codex CLI を従量課金のエンドポイントに向ける。
# Codex が受け付けるのは Responses API だけで、chat completions では動かない。
export OPENAI_BASE_URL=https://api.kunavo.com/v1
export OPENAI_API_KEY=sk-kn-...

codex

ここで 1 つ重要な制約があります。Codex CLI がカスタムプロバイダとして 受け付けるのは Responses API だけで、chat completions しか提供していないエンドポイントでは動きません。乗り換え先を選ぶときは、 価格より先に POST /v1/responses に対応しているかを確認してください。キーの取得手順は Codex CLI の API キー設定 にまとめています。

料金を下げる 2 つの手

1 つ目はモデルの使い分けです。要約・分類・整形のような 補助的な処理まで最上位モデルで回す必要はありません。GPT-5.4 Mini は 1M トークンあたり $0.225 / $1.35で、この種の作業を移しても結果はほとんど変わりません。

2 つ目はプロンプトキャッシュです。同じ前提(リポジトリの 説明、コーディング規約)を毎回送る使い方では、入力側の課金が大きく下がります。 仕組みと効き方は prompt caching の解説 に書いています。Codex と Claude Code のどちらを使うかで迷っている場合は Codex と Claude Code の比較 が課金形態の違いから比較しています(英語版は Claude Code vs Codex)。

よくある質問

Codex の料金はいくらですか?

料金は 2 通りあり、混同されがちです。1 つは ChatGPT のプランに含める方法で、月額と引き換えに利用枠が付きます。もう 1 つは API キーによるトークン従量課金で、月額も上限もありません。従量課金の場合、GPT-5.3 Codex は Kunavo 経由で 1M トークンあたり $0.70 / $5.60 です。入力 25,000 / 出力 1,200 トークンのエージェンティックステップ 1 回で約 $0.0242、つまり $1 で約 41 ステップ分になります。

Codex は無料で使えますか?

CLI そのものは無料で配布されていますが、モデルの実行は無料ではありません。ChatGPT の有料プランに含まれる利用枠を使うか、API キーでトークン分を払うかのどちらかです。無料プランの範囲で本格的にエージェント作業を回すことは想定されていません。

プランと従量課金はどちらが安いですか?

割り算 1 回で決まります。月額 ÷ 1 タスクあたりの単価 = 損益分岐点となるタスク数です。20 ステップ程度の作業を 1 タスクとすると 1 タスクは約 $0.484 なので、月額 $20 のプランなら月 41 タスク前後が分岐点になります。これより少なければ従量課金のほうが安く、多ければプランのほうが安くなります。自分の実際のタスク数で計算してください — プラン表を眺めても答えは出ません。

Plus の利用枠を使い切ったらどうすればいいですか?

その作業だけ API キーに切り替えるのが最短です。プランを解約する必要はありません。OPENAI_BASE_URL と OPENAI_API_KEY を設定すれば従量課金で動き、変数を消せば元のプランに戻ります。上位プランへの変更はその瞬間には枠を開けないため、締切がある日には向きません。

Codex CLI は他社のエンドポイントでも動きますか?

Responses API(POST /v1/responses)を提供しているエンドポイントであれば動きます。ここが実務上の落とし穴で、chat completions だけを提供するゲートウェイでは Codex CLI は動きません。乗り換えを検討するときは、対応プロトコルが Responses かどうかを最初に確認してください。

料金を抑えるのに一番効く方法は?

補助的な処理を安いモデルに逃がすことです。GPT-5.4 Mini は 1M トークンあたり $0.225 / $1.35 で、要約・分類・整形のような作業は精度を落とさずに移せます。次に効くのはプロンプトキャッシュで、同じ前提を繰り返し送る使い方では入力側が大きく下がります。